リヴィング・ヨガ
![]() | リヴィング・ヨガ―YOGAのある生活 クリスティ ターリントン (2006/05) BABジャパン出版局 この商品の詳細を見る |
80年代のスーパーモデル・ブームを牽引した一人、
クリスティ・ターリントンが書いたヨガについての自伝的な本です。
昨今の爆発的なヨガブームにおいて(マドンナがその火付け役といわれますが)、
過剰な情報に圧倒されてしまったり、ヨガに対して誤解されてしまう状況を避けるため、自身の体験をもとにヨガについて解説しています。
ヨガの歴史から、ヨガとは何か、呼吸、瞑想、アーユルベーダ、
またクリスティ自身のヨガとの出会いや経験の中で得た気づき、
肺がんで亡くなった父親のこと、自身の信仰、911のことなどが率直な言葉で語られています。
スーパーモデルの中ではクリスティが一番好きだったのですが、
コレクションでのランウェイやファッション写真の中での彼女からは想像できなかった、ひとりの女性としての姿をかいま見ることができて、彼女にとても親しみを感じることができました。
本は大判でマットな紙質、カラー写真は巻頭のほんの一部でほとんどがモノクロ写真ですが、さまざまなポーズを取る彼女は本当に美しいです。
またモノクロのイメージ写真や、旅での写真も掲載されています。
日本でも最近ヨガブームで、単なるエクササイズと捉えている人も多いかもしれません。
でも「ヨガはインドで生まれた神聖な古代哲学に基づいた精神の鍛錬法」なので、
この本ではその精神的な部分が語られています。具体的なポーズのやりかたなどは、巻頭の写真のキャプションに書かれているだけです。
ブッダやヨガの関係者などの言葉がところどころ引用されて、
とてもスピリチュアルな本です。
ヨガとはどんなものなのか、精神的なことをより知りたいと思う人にお勧めします。
"アーサナを行うと、自分の身体の存在、そして形を意識することができます。そしてポーズからポーズへと身体を動かしたり、静止させたりしている間中ずっと、私たちはこの意識を維持しているのです。そうして自分の身体を意識しながら動いていると、ふと心が静かになる瞬間があります。その瞬間、あなたはその練習を、それを必要とする他の誰か、あるいは何かに捧げることができるのです。それはお祈りのようなものであるといえるでしょう。愛する人の幸福を願う気持ち、あるいは高位の存在への感謝の気持ちを、身体という乗り物にのせて自分の外に発信するのです。そしてこの寛大な愛の行いと自分自身とが一体となった時、宇宙でもっとも強力なエネルギーとなるのです。このように、今の自分に意識を向け、そして人のためにその行いを捧げることがヨガを行う目的なのです。"
『リヴィング・ヨガ』より


